ED治療薬は医師の処方が必要な医薬品です。インターネットなどでの個人輸入によるED治療薬の安易な使用はお控えください。

ED対策、みんなはどう思ってる?~投票結果にED治療の経験豊かな医師が答えます~

第2回:ED治療はどんな症状の人が受けていると思いますか?

この投票結果のコメンテーター
三樹会病院
佐藤 嘉一先生

日本泌尿器科学会指導医・専門医(評議委員)、泌尿器腹腔鏡技術認定医、日本性機能学会理事、日本アンドロロジー学会、日本Endourology&ESWL学会、米国泌尿器科学会、ISSM(世界性機能学会)、The international society for the study of the aging male

昭和61年 札幌医科大学医学部卒業 同医局へ入局。平成14年から泌尿器科専門病院である三樹会病院に勤務。平成19年 札幌医科大学臨床准教授。 主な研究領域として、1)EDの診断治療 2)男性更年期障害の診断治療 3)中枢における勃起・性行動の調節の機能に関する研究 4) 勃起不全に対する遺伝子治療 5)泌尿器科領域における腹腔鏡手術 6)前立腺がんの治療 などがある。

ED治療は、どんな症状の人が受けていると思いますか?

佐藤先生コメント

「ED治療」というと、「完全に勃起しなくなった人のためのもの」と思っている人がいるかもしれませんが、もちろんそこまで重症でない人もED治療を相談してよいのです。

ED症状は、多くの場合「血管の衰え」と関係しています。突然にまったく機能しなくなることはまれで、徐々に悪化していく場合がほとんどです。ですから、症状に気づいたときが治療を始めるタイミングと考えてください。

現在、当三樹会病院も含め、一般的にED治療での第一選択はED治療薬(PDE5阻害剤)です。これは、局所の血管を拡張させることで血流をサポートし、勃起を維持しやすくするものです。従って、たまに勃起する、または途中まではうまくいく「中折れ」症状の人は、適切な治療により血流を補助してあげれば、改善が期待できるというわけです。また中折れ症状のある患者さんは、ED治療薬の効果継続時間にプレッシャーを感じてしまうことがあったかもしれません。最近では効果継続時間などの違う治療方法があり、こうした患者さんもリラックスして自然体でEDを治療できるようになりました。EDは、少しでも勃起機能に不満があれば治療対象になります。気軽に、そして早めに医師に相談してください。

三樹会病院では、2002年から毎週木・金曜の午後に男性専門外来を設けて、性機能障害や男性更年期の相談に乗っています。男性更年期の患者さんには、気分の落ち込みや不安感を訴える患者さんがいらっしゃるのですが、同時にED症状も見られる場合は、まずED治療薬を使ってもらうことがあります。

言うまでもなくED治療薬は精力剤とは違いますが、勃起機能が改善すると、結果的に以前より若々しくなったり、仕事や人生に前向きになるなど、精力的になる患者さんがいらっしゃいます。やはり男性にとって、勃起機能の維持は大事なものなのです。「薬を使ってまで...」などとバリアを張らずに、もっと自然体で相談してみてはどうでしょう。医師にとっては、EDは特別な病気でもなんでもなく、中年男性に多く見られる合併症のひとつでしかありません。

「どこに行けばいいかわからない」ときには、「EDを相談できる病院」で探してみましょう。自宅やオフィスの近くに、頼りになる医院が見つかるはずです。

「ED対策、みんなはどう思ってる?」は、このページに掲載されている医療機関を限定して推薦するものではございません。皆様が受診される医療機関に関しては、ご自身でご判断の上、選択してくださいますようお願い申しあげます。スムーズに受診するために、まずお電話で予約されることをお奨めいたします。
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