夫婦間コミュニケーションとEDに関する実態・意識調査

ED治療薬は医師の処方が必要な医薬品です。インターネットなどでの個人輸入によるED治療薬の安易な使用はお控えください。

夫婦間コミュニケーションと
EDに関する実態・意識調査夫婦問題研究家 岡野あつこさん監修

"EDを疑われる夫"は、より積極的な夫婦間コミュニケーションを心がけることが重要!

夫婦お互いの理解を深める上で、
セックスは大切な手段のひとつ
夫がEDを疑われる夫妻のほうが、
夫婦間コミュニケーションの時間が短い

国内でED治療薬を製造・販売している2社(発売元:日本新薬株式会社、製造販売元:日本イーライリリー株式会社)では、4月22日の「よい夫婦の日」を前に、2012年3月14日~19日、全国の既婚男女625人を対象に、夫婦間コミュニケーションとED※に関する実態・意識調査を、インターネット調査にて実施しました。

本調査は、EDが夫婦間のコミュニケーションへ与える影響について調査すべく、“EDを疑われる夫”、“EDを疑われる夫”を持つ妻、“EDではない夫”、“EDではない夫”を持つ妻を属性として行い、主に以下の点が明らかになりました。

積極的にコミュニケーションを取ることが、夫婦間の親密度を深めるために重要であることは当然ですが、この調査では、夫婦が理解し合うために、セックスは大切なコミュニケーションだと思うと86.9%が回答し、夫婦お互いの理解のために、セックスは大切なコミュニケーション手段のひとつであることが改めて示唆されました。

一方、“EDを疑われる夫”を持つ妻と夫との間では、夫婦間のコミュニケーション時間が短いことが分かりました。そして、“EDを疑われる夫”を持つ妻の32.9%が、離婚を『真剣に』考えたことがあると回答。理由として、71.6%が「コミュニケーション不足」を、61.2%が「セックスに対する不満」を挙げました。

また、“EDを疑われる夫”を持つ妻に対して、医療機関で治療して欲しいのか質問したところ、56.6%が「医療機関でED治療をして欲しい」と回答し、77.8%が「夫がED治療をすることをサポートしたい」と回答しました。

ED治療に対しては、まだまだ誤解や偏見がありますが、EDは夫婦間コミュニケーションを妨げる要因であり、より良い夫婦生活を過ごすために、ためらわずに医療機関を受診することが望まれます。

  • ※EDとは、勃起が起こらないケースはもちろんのこと、硬さが不十分、勃起状態が維持できない等、満足な性交が行えるだけの勃起が得られない状態のことをさします。

“夫婦問題研究家”岡野あつこさんのコメント

本調査では、妻が離婚を考える理由として、コミュニケーション不足や、コミュニケーションの手段としてのセックスに対する不満などが挙げられていましたが、仕事や家事、育児と、忙しい現代の夫婦にとって、平日に時間をかけてコミュニケーションをとっていくことは難しいのかもしれません。本調査でも、夫が妻とのコミュニケーションにかけられる時間をみると、平日と休日では大きな差が見られます。そこでまずは、時間を取りやすい休日に一緒に食事やお酒を楽しみ、夫婦間で良い雰囲気を作るなど、夫から積極的に妻とコミュニケーションをとるように心がけると良いのではないでしょうか。

本調査は、夫婦間のコミュニケーションとEDに関する実態・意識を図るべく実施されていますが、8割を超える方が、夫婦が理解し合うために、セックスが重要なコミュニケーションだと思うと回答されたことは、非常に興味深い結果であったと思います。

世界中で行われている様々な調査をみると、日本人のセックスに関する関心が低いことが強調されていますが、本調査からは、夫婦間でコミュニケーションを図るためには重要であることを、多くの方が感じられていました。日本人の夫婦は、セックスへの関心が決して低いわけではないようです。むしろ、“EDを疑われる夫”を持つ妻の3人に1人が、離婚を『真剣に』考えたことがあると回答していることからも、関心が高いといえるのではないでしょうか。

それでは、ただ単純にセックスだけを行えば良いのでしょうか。今回の調査では、夫からセックスを誘った場合、4割以上の妻が、しばらく時間をおいてから応じると回答しています。セックスを夫婦の愛情やコミュニケーションの証と理解する妻は、短絡的に誘われても戸惑い、すぐに応じることはできないのではないでしょうか。やはり調査の中で、セックスにとって重要なことは雰囲気(ムード)の良さと9割近くが回答しているように、気心知れた夫婦だからこそ、相手のことを思いやり、妻への愛情を伝えるためにも妻が応じやすい雰囲気をつくりあげてあげることが大切なのだと思います。

“EDを疑われる夫”を持つ妻は、“EDではない夫”を持つ妻と比べると、自宅でセックスをする際に雰囲気的に自然と行うムードになる割合が少なかったのですが、EDということを意識してしまい、セックスができるかできないかに意識がいってしまうことで、雰囲気作りをする余裕がないのかもしれません。食事やお酒を一緒に楽しむことで、良い雰囲気ができ自然にセックスへ臨めると64.0%の方が回答していますが、難しく考える必要はなく、普段から夫婦間のコミュニケーションを取ることで、良い雰囲気は自然につくれるのだと思います。

ただ、仕事や家事、育児と、忙しい現代の夫婦には、平日に良い雰囲気を作るために時間をかけてコミュニケーションをとっていくことは難しいのかもしれません。本調査でも、夫が妻とのコミュニケーションにかけられる時間をみると、平日と休日では大きな差が見られます。自然と良い雰囲気を作り、妻とのセックスへ臨めるよう、まずは、休日に妻と一緒に食事やお酒を楽しむことからはじめてみると良いのかもしれません。

本調査から見て取れるように、妻とのコミュニケーションの時間をあまり取ることなく、妻のことをおろそかにしている夫は、妻から離婚を真剣に考えられてしまうような、“愛妻係数”の低い夫といえると思います。妻を大切に思いやり、コミュニケーションに費やせた時間の長さで、夫の妻に対する“愛妻係数”は決まってくると思います。ぜひ、多くの方に、妻のことを思いやることができる、“愛妻係数”の高い夫になって欲しいと思います。

調査結果詳細

夫婦にとって、セックスは理解し合うための“大切なコミュニケーションツール”。

「夫婦がお互いに理解し合うためにセックスは大切なコミュニケーションだと思いますか」との質問に対し、思う(37.3%)、どちらかといえば思う(49.6%)と回答。86.9%がそう感じていることがわかりました。

この結果は、“EDを疑われる夫”を持つ妻、“EDではない夫”を持つ妻、“EDを疑われる夫”、“EDではない夫”、全てで高い回答を得られました。ほとんどの夫婦が、セックスはお互いを理解するために大切なコミュニケーションツールであると考えていることがわかりました。

問1.夫婦がお互いに理解し合うために、セックスは大切なコミュニケーションだと思いますか。(625人/SA)

“EDを疑われる夫”を持つ妻は、3人に1人が、「真剣に」離婚を考えたことがある。

「夫(妻)のことが理解できなくなり、離婚を考えたことがありますか」と尋ねると、“EDを疑われる夫”を持つ妻の32.9%と、実に3人に1人が、真剣に離婚を考えたことがあると回答しました。これは、“EDではない夫”を持つ妻(20.0%)の約1.6倍の数値でした。ちなみに、“EDを疑われる夫”は16.8%、“EDではない夫”は10.5%と、妻と比較すると低い結果となりました。

離婚を考えた理由を聞くと、“EDを疑われる夫”を持つ妻は、夫婦間コミュニケーション不足が関係している42.5%、どちらかといえば関係している29.1%と、7割以上がコミュニケーションの不足が離婚を考えた理由であると回答しました。更に、夫婦間のセックスに対する不満が関係している33.6%、どちらかといえば関係している27.6%と、6割以上がセックスに対する不満が離婚を考えた理由であると回答しました。

この調査から、特に妻にとって、夫婦間のコミュニケーションとセックスは、夫婦関係に対して重要であり、その不足は離婚を考える要因となり得るという結果が見られました。

問2.夫(妻)のことが理解できなくなり、離婚を考えたことはありますか。(625人/SA)

問3.(問2で「真剣に考えたことがある」、「漠然と考えたことがある」と回答した“EDを疑われる夫”を持つ妻へ)離婚を考えた原因として「夫婦間コミュニケーション不足」は関係していますか。(134人/SA)

問4.(問2で「真剣に考えたことがある」、「漠然と考えたことがある」と回答した“EDを疑われる夫”を持つ妻へ)離婚を考えた原因として「夫婦間のセックスに対する不満」は関係していますか。(134人/SA)

“EDを疑われる夫”を持つ妻は、夫婦間コミュニケーション時間が実際に短い。
更に6割近くが半年間セックスを行っていない。

「夫が夫婦間コミュニケーションを取るために使っている時間」を質問すると、“EDを疑われる夫”を持つ妻は、平日2.03時間、休日6.43時間、“EDではない夫”を持つ妻は、平日2.84時間、休日6.90時間でした。また、「夫婦間で最近6ヶ月間で何回位セックスを行いましたか」と尋ねると、“EDを疑われる夫”を持つ妻は、57.5%が0回、“EDではない夫”を持つ妻は、20.0%が0回と回答しました。

“EDを疑われる夫”を持つ妻は、“EDではない夫”を持つ妻よりも、実際に夫婦間のコミュニケーション時間が短く、セックスを行っていないことがわかりました。

問5.夫(夫はご自身)が、夫婦間コミュニケーションを取るために使っている時間を教えてください。(625人/SA)

  平日 休日
"EDを疑われる夫"
を持つ妻
2.03 時間 6.43 時間
"EDではない夫"
を持つ妻
2.84 時間 6.90 時間
"EDを疑われる夫" 1.92 時間 4.87 時間
"EDではない夫" 2.18 時間 5.16 時間

問6.夫婦間で、最近6ヶ月間で何回位セックスを行いましたか。(625人/SA)

約9割が、雰囲気(ムード)の良さが、夫婦間のセックスには重要と考えている。

「夫婦間のセックスでの重要度」について、時間の長さ、頻度の高さ、快感が得られること、雰囲気(ムード)の良さの4項目について聞くと、時間の長さは、重要6.1%、どちらかといえば重要39.4%、頻度の高さは、重要7.0%、どちらかといえば重要35.0%、快感が得られることは、重要27.7%、どちらかといえば重要62.1%でした。一方、雰囲気(ムード)の良さは、重要27.0%、どちらかといえば重要62.9%と、約9割が重要と考えていることがわかりました。夫婦間でセックスを上手く行っていくためには、雰囲気(ムード)作りが重要であるようです。

また、夫婦間のセックスに対する満足度を質問すると、雰囲気(ムード)の良さについて、“EDを疑われる夫”を持つ妻は、不満34.8%、どちらかといえば不満42.5%と、“EDではない夫”を持つ妻(不満14.3%、どちらかといえば不満25.7%)の2倍近く不満を抱いていることもわかりました。

“EDを疑われる夫”がいる夫婦では、いかに雰囲気(ムード)を良くしてセックスへ臨めるかが、コミュニケーションを円滑にする上で課題となっているようです。

問7.夫婦間のセックスでの重要度について、それぞれお答えください。(625人/SA)

問8.夫婦間のセックスに対する、雰囲気(ムード)の良さに関する満足度をお答えください。(625人/SA)

雰囲気作りに最適なのは、ゆっくりすごせる休日?平日より休日にセックスを行いたいと74.6%が回答。

「平日と休日、どちらの方がセックスを行いたいですか」と質問したところ、休日18.4%、どちらかといえば休日が56.2%と回答されました。74.6%が、平日より休日にセックスを行いたいと考えているようです。

問9.平日と休日どちら方がセックスを行いたいですか。(625人/SA)

夫婦で一緒に食事やお酒を楽しむことで、良い雰囲気ができ、自然にセックスへ臨めると64.0%が回答。

「夫婦で一緒に食事やお酒を楽しむことで、良い雰囲気ができ、自然にセックスへと臨めると思いますか」と尋ねると、思う10.7%、どちらかといえば思う53.3%と、64.0%が思うと回答しました。 セックスだけを行うのではなく、食事やお酒などを一緒に楽しむことで、自然に良い雰囲気ができセックスが上手くいくと考える人が多いようです。

一方、「自宅でセックスをする際に、どのようなタイミングで行うことが多いですか」と聞くと、雰囲気的に自然と行うムードになるという回答が、“EDを疑われる夫”を持つ妻は30.4%と、“EDではない夫”を持つ妻43.8%と比べると低い結果となりました。

今回の調査結果から、“EDを疑われる夫”を持つ妻が、自然にセックスを行うムードを作るためには、夫婦で一緒に食事やお酒を楽しむことも重要だと考えられます。

また、夫からセックスを誘った場合の妻の対応について質問すると、「しばらく時間をおいてから応じる」(42.7%)、「すぐに応じる」(36.5%)、「拒否する」(20.8%)でした。夫婦間のセックスにおいては、夫の誘いに対して、時間をかけて応じる妻が多いようです。

問10.夫婦で一緒に食事やお酒を楽しむことで、良い雰囲気ができ、自然にセックスへと臨めると思いますか。(625人/SA)

問11.自宅でセックスをする際にどのようなタイミングで行うことが多いですか。(625人/SA)

問12.(セックスする際の多いタイミングとして「自分から誘う」と答えた夫、「夫から誘われる」と答えた妻へ)夫からセックスを誘った場合(妻は誘われた場合)、妻はどのように対応することが多いですか。(255人/SA)

“EDを疑われる夫”を持つ妻は、夫にEDを医療機関で治療してほしいと56.6%が回答。
夫がED治療をすることをサポートしたいと77.8%が回答。

「夫にEDを医療機関で治療してほしいと思いますか」と尋ねると、“EDを疑われる夫”を持つ妻は、思う24.2%、どちらかといえば思う32.4%と、56.6%が思うと回答しました。また、「夫がED治療をすることをサポートしたいと思いますか」と聞くと、“EDを疑われる夫”を持つ妻は、思う29.5%、どちらかといえば思う48.3%と、77.8%が思うと回答しました。  “EDを疑われる夫”を持つ妻の多くが、夫に、きちんと医療機関に受診してEDを治療して欲しい、そしてそのサポートをしていきたいと思っているようです。  今回の調査結果から、良い夫婦生活を過ごすためにも、EDが疑われたら、医療機関を受診することが重要であると考えられます。

問13.(“EDを疑われる夫”を持つ妻へ)夫にEDを医療機関で治療してほしいと思いますか。(207人/SA)

問14.(“EDを疑われる夫”を持つ妻へ)夫がED治療をすることをサポートしたいと思いますか。(207人/SA)

調査結果詳細

調査目的 4月22日の「よい夫婦の日」をきっかけに、夫婦のコミュニケーションに対する意識と実態、そこへセックスがどう影響するのかについて、実際の夫婦の実態と意識を抽出することで、コミュニケーションとEDによる、夫婦の関係性を探る。
調査地域 全国
調査数 625名
対象属性
  • ①40代以上の働いている夫を持つ既婚女性で、夫がEDを疑われる人(207名)
  • ②40代以上の働いている夫を持つ既婚女性で、夫がEDではない人(105名)
  • ③40代以上の働いている既婚男性で、EDを疑われる人(208名)
  • ④40代以上の働いている既婚男性で、EDではない人(105名)
  • ※①~④ともに、調査会社の株式会社マクロミルのモニタより抽出
  • ※①は、疾患モニタにおいて、「同居家族にEDの自覚症状がある」と登録している、40代以上の働いている夫を持つ既婚女性より抽出
  • ※③は、疾患モニタにおいて、「自身にEDの自覚症状がある」と登録している、40代以上の働いている既婚男性より抽出
実施時期 2012年3月14日(水)~3月19日(月)
調査方法 インターネット調査
日本新薬株式会社について

日本新薬株式会社は、医薬品や機能食品の研究開発を通じ、長くなった人生を「稔り多く」「健やかに」「いきいきと」過ごせるよう、“健康寿命”の延長をめざしています。
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日本イーライリリー株式会社について

日本イーライリリー株式会社は、米国イーライリリー・アンド・カンパニーの子会社で、革新的な医薬品の輸入・開発・製造・販売を通じて日本の医療に貢献しています。統合失調症、うつ、双極性障害、注意欠陥・多動性障害(AD/HD)、がん(非小細胞肺がん、膵がん、胆道がん、悪性胸膜中皮腫、尿路上皮がん、乳がん、卵巣がん)、糖尿病、成長障害、骨粗鬆症をはじめとする、ニューロサイエンス領域、がん領域、糖尿病領域、成長障害領域や筋骨格領域における治療法を提供しています。
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