ED治療薬は医師の処方が必要な医薬品です。インターネットなどでの個人輸入によるED治療薬の安易な使用はお控えください。

ED対策、みんなはどう思ってる?~投票結果にED治療の経験豊かな医師が答えます~

第19回:初診時に病院、クリニックでED治療薬を処方してもらうのは恥ずかしいと思いますか?

この投票結果のコメンテーター
甲府メンズメディカルクリニック
院長 江口院長

1997年慶應義塾大学医学部卒業後、慶應義塾大学病院、永寿総合病院、足利赤十字病院で研修。横浜市立市民病院副医長として勤務後、河口湖ふなつクリニック透析室長、秋葉原UDXクリニックの男性更年期外来担当医を経て2007年より甲府メンズメディカルクリニック院長。

初診時に病院、クリニックでED治療薬を処方してもらうのは恥ずかしいと思いますか?

江口院長のコメント

まず患者さんがEDについてどう思われているかについて述べたいと思います。私のクリニックに来院される初診の患者さんから良く問い合わせを受けるのが、『自分は、性行為中に中折するのだが、疲れているだけでEDではないと思うんだけど』といった内容です。ED診療ガイドライン(2012年版)には、『満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持出来ない状態』と定義されています。未だにEDについて理解されていない人が多いことが伺えます。

また未治療/初診の患者さんの多くは『EDは恥ずかしい』と思っています。クリニックには、『自分はこんなはずではないんだけれども』、『少しだけ薬の助けを借りられたら』など藁をもつかむ思いで焦って電話をかけてこられる方が多くいらっしゃいます。 診察時には、患者さんが焦っている気持ちもわかりますが、裏を返せば焦るから自律神経が交感神経優位になってEDが悪化していると考えられる点をお伝えしています。またEDは恥ずかしい病気ではなく自覚できる生活習慣病のサインでもあり、年代や併発している疾患によっては、治すことが可能であること、また血液検査や自覚症状で異常がなくても生活習慣病が進んでると考えた方がよいということをお話します。

日本人のED に関する疫学調査では、東邦大名誉教授白井將文先生が1998年に行われた調査が有名です。その調査では、中等度EDと、重度EDの日本人男性(成人)は、約1130万人、年代別に見ると、40歳で20%、50歳で40%、60歳代の60%が中等症以上のED(勃起障害)という結果が出てますが、その8年後の2006年に弘前大学からED の頻度とリスクファクターに関する調査が報告されています。健常男性280人を対象にIIEF-5(国際勃起機能スコア-5)による問診と、メタボリックシンドロームに関するリスクファクターや性ホルモンの測定を実施したところ、「ED なし」であったのは11%のみで、残り89%は軽症以上のED という結果が出ています。そして20代・30代の若い年代でも50%、40代で80%弱が軽度のED症状を有していることが報告されています。都市部に比べて農村部ではED は少ないと想定されていましたが、意外な結果であり、都市部ではさらにEDを有している人は多いのではないかと推察できます。

若い人でもEDの症状を有する人も多いはずです。EDでお悩みの方、少しでもおかしいと感じた方、そして心当たりのある方は気軽に医師に相談してみてください。

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